屋久島公認ガイド 山歩(SANPO)

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2017/12/25
 
研修 島外

ブラタモリみたいでした

前回のブログの続きで今回は桜島にて火山博士による桜島の火山講義と桜島を一周しました。

鹿児島研修の2日目は、今回のメインでもある現役バリバリの活火山「桜島」。
桜島はしょっちゅう噴火をしていて、爆発的噴火回数はこの日で今年は81回、
ちなみに2011年は多くて996回と1日に2~3回爆発しています。
そんなこともあり活発な活火山の目の前に60万都市の鹿児島市があり世界的にも稀な環境を作っています。
というわけで、さっそく桜島へ。

船から景色を見ながらみんなで予習中。

桜島へは鹿児島市内の港から市営のフェリーでたったの15分、
おまけに人間だけなら料金は一人160円!安いです。

桜島に着いたらすぐ近くの桜島ビジターセンターへ直行。
ただ見るだけではもったいないので、今回はNPO法人桜島ミュージアム理事長で火山博士の福島さんのスペシャルガイド

まずは館内にて桜島の成り立ちと桜島の火山の歴史のお話。


桜島は約26,000年前に誕生し、5,000年前まで活動していた「北岳」と
4,500年前から現在まだ活動している「南岳」の2つの活火山からなる複合火山。
で、もともと「島」だった桜島が大正3年の大噴火でマグマが大隅半島まで流れ込み今の桜島の地形になりました。
この年に屋久島でも有名なウィルソン株のウィルソンさんが屋久島にやってきました。

そんな訳で噴火に対する防災レベルはものすごく高く、
世界最高レベルの火山観測体制でリアルタイムで火山の状態が分かるようになっています。

館内のこのモニターで火山の膨張率などもすべて表示されていました。

桜島の火山もすごいですが、鹿児島市からフェリーで渡った錦江湾ももともとは火山で、
約29,000年前は陸地だったが、地中のマグマが噴火でなくなり陥没、これがカルデラになりその穴に海水が流れ込み錦江湾になった。
そして、その時のマグマは鹿児島全土を60メートルの厚さで埋め尽くし、たった一週間で鹿児島のシラス大地を作った。
…火山すごいです!
昨日開聞岳の頂上から見た景色もすべて火山でできたとは。


館内での説明の後は北風が吹き荒れるなか外で実物の溶岩を見ながらのレクリャー、
このビジターセンターももともとは海で、大正大噴火の溶岩で陸地になってます。
溶岩から植生がどう育つかが分かりやすく、このへんはまだ若い植物しかありません。

海岸沿いはやっぱり松が多いです。
屋久島の黒松は俗に言う「マツクイムシ」の被害がすごいですが、桜島の松はみんな元気。

大正大噴火の被災者のお話だと、高さ30mのマグマの壁が冷え固まりながら二週間かけてゆっくりここまで流れてきたそうです。

午後からは自分達で桜島一周
桜島では降灰は日常なのでお墓などにも屋根が


あちこちに避難壕が点在、小学生もヘルメット通学でした。


大正・昭和の噴火の後で植生の境目がくっきり

手前の森が大正溶岩からの森の再生で、奥が昭和溶岩からの森の再生。

桜島の東側にある黒神埋没鳥居。
大正大噴火ので2m埋没しました。



桜島の人々は日常の噴火と、何度もあった大噴火を体験しても桜島を離れることなく生活している、
それでも離れないメリットが多々あるとはいえ桜島の人々はたくましです。

鹿児島といえば「桜島」が象徴なだけあって、火山や地質の話はとてもロマンがありました。
屋久島に船から来られる方は必ず見る桜島なので、お時間がある方は是非桜島を立ち寄られてみては。