屋久島公認ガイド 山歩(SANPO)

山歩blog

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2019/05/21
 

5月18日の屋久島豪雨災害を振り返って

皆様ご心配いただきありがとうございます。

5月18日に発生した豪雨災害に伴い、たくさんのご心配の連絡ありがとうございます。
まずは無事を伝えるのが遅くなり申し訳ありませんでした。
今更ですが無事に過ごしております。

今回の災害発生日の5月18日は登山ツアーをしなかったので難を逃れることができました。

本来は5月18日〜19日で宮之浦岳縦走のツアーでしたが、中止にしました。
中止の理由は宮之浦岳縦走のコースは悪天候に弱く、森林限界も超えるのでカミナリなどのリスクもあり、
何より今回の参加者は雨天の宿泊登山はできればしたくないとのことだったので、他の参加者の都合も配慮され貸切でのご参加でした。

前日の打ち合わせも、18日は大雨予報でしたので宿泊登山はあきらめ、縄文杉の日帰り登山に変更し、
18日か19日のどちらで縄文杉登山をするかになり、19日のほうが少しは雨が弱まる予報だったので、
19日に縄文杉で18日は島内観光をすることで話がまとまりました。

18日朝起きると雨は降っておらず、天気予報を確認すると17日の予報から大きく変わっており、
18日より19日の方が天気はより悪い予報で、大雨注意報も出ておらず、
もしかしたら18日に縄文杉に登った方がまだいいかもと思うほどでした。


ある程度はニュースでも流れていましたが、車道の崖崩れで山に300名程が山に孤立しましたが、
翌日に全員無事救助され、大きな負傷者が出なかったのが何よりです。

現場に居合わせた登山者やそのご家族に関係者の方々はさぞ不安だったと思います。
現場に居合わせたガイドに職員さんは滝のような大雨の中、自分のお客様関係なく
危険な場所は一人ずつロープと前後でガイドが挟んで補助しつつ渡ってもらい、
夜も寝ずに登山者のケアをしてくれました。
自衛隊が現場に到着し救助が始まり、救助が完了するときは、
ガイド付きもガイド無しの登山者も関係なく皆ガイドに握手を求めたと聞き、ガイドは皆勤めを果たしと思います。


19日に全員救助され、翌日にはガイド部会の運営委員会の会議を開き、現場に居合わせたガイドの話と合わせて検証を行いました。
今回は1回目の検証で、登山道に被害はない、登山者にもケガ人もいない、バスの時刻前に全登山者が登山口まで下山している、崩れて帰れなくなったのは県道や町道などの「車道」が崩れたのが原因となった、今回の大雨は局所的な大雨で被害のエリアがまとまっている。

意見としては、ガイド各自の判断や対応は正しかったか、災害時や緊急時の対応の仕方、観光協会や役場など情報発信の対応、シャトルバスの運行判断はバス会社が行っているので町道や県道の判断基準の見直しなどなど色々出ました。
まだガイド役員のみでの一回目の検証会なので、これからガイド全体で回を重ねて様々な意見や見直しもあると思います。

まだ一回目の検証ですが自分がこの日縄文杉登山のガイドだったら、
お客様の体力や体調や登山経験や登山道の状況など総合的に見ての判断になりますが、
18日の朝の天気予報と歩き出す時間によっては登っていてもおかしくはないと思いました。

今回車道での崖崩れでしたが、登山道でも十分起こりえますし、他の登山ルートではまた対応が大きく変わると思います。
今回の経験を踏まえてガイドの判断や対応、状況対応のトレーニングなどを重ねてより安全なガイディングができるようになると思います。

今回の災害に巻き込まれた登山者の方はとても怖い思いをされたと思いますが、皆様大きなケガもなく下山してくださりありがとうございます。
救助に来てくださった自衛隊、警察、消防、海上保安庁の皆様ご苦労様でした、本当にありがとうございます。


復旧はこれからで情報も錯綜しており、一部報道では誤ったニュースも流れているようです。
何かしらの形で正確な屋久島の登山や観光の正確な情報は発信していきたいと思います。