屋久島公認ガイド 山歩(SANPO)

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2018/11/15
 
島外 研修

ブナの森、白神山地へ。その2

だいぶ経ってしまいましたが、前回の白神山地研修の続きで三日間に分けて、藤里駒ケ岳・岳岱自然観察教育林・小岳・七座山を歩いてきました。

白神山地現場研修1日目は藤里駒ケ岳と岳岱自然観察教育林に行ってきました。

藤里駒ケ岳は世界遺産地域の外側にあり、今回は田苗代湿原を通って山頂から翌日登る小岳や世界遺産の山々を眺めました。

白神山地はなんといっても屋久島にはない「ブナ」の森。
屋久島の照葉樹林や針葉林の常緑樹ではなく、落葉広葉樹林で10月半ばの白神山地の森はカラフル。

一面黄色や紅の森は屋久島では見れないのでとても新鮮です。




屋久島の哺乳類はサルにシカですが、白神山地はなんといってもクマ。
個人的には今回はブナの森とクマを見るのが目的の一つ。
さすがにクマそのもに出会うのはおっかないですが、、、。
白神のガイドさん達は皆「熊鈴」は付けずに「熊撃退スプレー」を装備。
ガイドさんは必須アイテムですが実際に熊に使用したことはないすで、そもそも熊自体に遭遇するのも滅多にないそうです。


クマ自体には出会えませんが、クマの痕跡は確実に登山道にも。
ブナの木にしっかりとクマが木に登った爪痕が。




山頂へは軽い足慣らし程度の感覚で到着、天気は曇ってて景色はいまいち。


下山時にちょっとだけ雲が抜けて景色が。
遠くには世界遺産の山々が。


ブナは屋久島にはないですが、屋久島にもある落葉広葉樹のハリギリ、
東北のハリギリの木は屋久島のに比べると木の太さは小さいですが、葉っぱがジャンボ!
屋久島のハリギリの葉の三倍程。


これは屋久島には無いホウの葉、やっぱりジャンボ。


藤里駒ケ岳の後は岳岱自然観察教育林へ。
屋久島ではいえば白谷雲水峡やヤクスギランド的な森。


藤里駒ケ岳より標高が低いので、この時はまだ紅葉はしておらず緑の森。




この森もブナの森、そしてこの森のシンボルツリー的な400年のブナの木。


この岳岱自然観察教育林はとても綺麗な森で森林浴には最高の森でおすすめです。


2日目は今回のメインになる小岳。
小岳は世界遺産地域にまたがり、登山口までの林道がなかなかの距離。
ガタガタのダート道で車移動中休憩したりと登山口までが一苦労ですが、道中カモシカが登場したりと楽しめました。

小岳の登山道もブナに魅了されましたが、ついにクマの真新しい痕跡が、


今朝の糞みたいです、中身はブナの実がたくさんでした。
糞の上にあった看板にもクマの痕跡が、

クマは新しい人工物を見つけるとガシガシ齧るそうです。

このブナの木は実が沢山付くのか、クマに人気らしくたくさんの爪痕が残っていました。


山頂からは世界遺産白神山地の核心地域が。
ブナはあまり利用価値がなくどんどん切られて杉に植え替えられていましたが、
あまりに山奥過ぎて切られず、人もほとんど踏み入らずで原生林で残されきました。



秋田といえば秋田杉、ブナの森もですがやっぱり天然の秋田杉の森も見たく、最終日は帰る前に七座山へ。
七座山は里のすぐそばにある天然林で、禁伐されてきた森らしく、手頃に行けて天然の秋田杉に出会えます。
台風が多い屋久島と違い秋田杉は背がとても高いです。


針葉樹と落葉広葉樹の混合林ですがみんな樹高が高く、森を作る環境が色濃く出ていました。



南の屋久島と北の白神山地を見比べ、北と南の環境の違いが創る森の違い、
そこで生きる生き物や人々の文化の違いを直に見れて、自然やものの見方がこれまでとまた違った視点で観れる気がします。
今回初の東北で、白神山地の世界遺産地域の入り口しか歩いていないので、また是非白神の森をじっくり歩きたいです。